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プーアール茶の世界

<<   作成日時 : 2008/03/31 15:49   >>

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お茶にも色々種類がありますが、これからの季節は
新茶や春摘み茶などが多く出回り人気をはくします。
新しいものに価値が置かれる傾向が強い中、唯一全く違うお茶があります。
年数が経てば経つほど価値が上がり、まろやかでおいしいとされるお茶。
まるでワインのようなお茶とは・・・

中国は雲南省で作られる『プーアール茶』です。

私が初めてこのお茶と出会ったのは、小学生のころでした。
親の仕事関係で、贈り物をいただく機会が多い家だったので
たまに気の利いたというか、不思議なものが食卓に上がることがありました。
そしてプーアール茶もその1つ。
まだ烏龍茶さえも知られていなかった時代のことです・・・

初めてそのお茶を見たときは、やはりびっくりしました。
見慣れない中国語の文字が書かれたパッケージの箱に入って
それはそれは、大量にいただいたのです。
(輸入された状態のままの単位という感じ)
脂を溶かすお茶だと聞いた母は、それからというもの毎晩このお茶を出すようになりました。
子供ながらに、真っ黒でカビ臭いお茶を、無理やり飲まされる日々にヘキエキしたものです。

そしてもう1つ驚いたのは、入れても入れても出るお茶だということ。
1度で10回は飲めたのではないでしょうか・・・
これも日本茶ではありえないこと。
こうしていつの間にかすっかり慣らされてしまい
カビの香りさえも、おいしさに感じるようになる始末で・・・

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そんな訳で、プーアール茶に対する認識は、カビ臭さと発酵による酸味。
台湾に行った時に、香り高い烏龍茶を買おうと、お茶屋さんめぐりをしていた時
ひときわその外観で個性を放っていたプーアール茶に惹かれ
勧められた10年ものという茶葉を購入。
円盤状の塊で、白い古びた紙に包まれていました。
プーアール茶は、他の種類と違い、長い時間熟成させることで、まろやかさが出るそうです。
ワインのビンテージのように、製造後、長い年月を経たものほど
価値が上がり値段も高くなるんですって・・・
ワインのように、品質や価格の上下の差が激しく
中国でも、50年物などのプレミアムは、100g数万円から数十万円の値段が
つくこともあるそうです。(びっくりですね〜)

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私が買ってきたプーアール茶です。
インターネットで何気に調べてみたら、かなり価値のあるお茶であることが判明。
そしてそのお味のほどは・・・
かつて子供のころ飲まされたカビ臭く酸味の強い強烈さはどこにも感じさせない
まろやかで品のいい味と香りではありませんか!!
全く別物です。
本当にワインを思いだしました。
高級ワインのまろやかな口当たりを・・・

それからというもの、プーアール茶のサイトを見ては
その奥深い製法に感嘆しております。

緑茶を麹菌で半年から1年、2年と深く発酵させて作る『黒茶』という種類のお茶で
茶葉を長く寝かせるほど味がまろやかになるといわれ、古いものほど価格も高くなるそう。
摂取した脂肪分を体が吸収する前に、体外に排出する作用があるそうです。
その他にも、コレステロールの低下、中性脂肪の低下、消化促進
脂質代謝促進、老化防止などが知られています。

茶葉は、等級の異なるものが、餅茶の(円盤状の塊のもの)
表、裏とそれぞれに配置されます。
このようにブレンドすることで、餅茶の表面を美しく仕上げる効果があるほか
味のバランスがよくなり、保存熟成が安定するなどの効果があるそうです。
ブレンドを調整することで、いつでも同じ風味を再現できる
「標準化」したお茶作りも可能になるのだとか・・・
大きな茶葉や茎の部分は、菌類の発酵活動に栄養を与え
通気をよくするため、熟成には欠かせない部分だそうです。
また、茎の部分には糖分が多く、煎じるほどに甘味も出てくるんですって。
保存熟成が強いもの程、赤味が強く暗い色になるので、茶湯の色からも
保存の熟成状態が分るそうです。
本当にすごいノウハウが詰まっているんだな〜と、ただただ驚きました。

私が買ってきたお茶の評価は以下のようでした。

『味には厚みがあり、甘味も強いのですが
バランスよく苦味もあって、それが印象をひきしめています。
飲んだ瞬間に特別な印象を与えるものではありませんが
飲むほどに口になじんでくる味わいです』

確かにそんな味わい!!
さすが10年もの!!

何気に買ってきたお土産でしたが、何よりも価値があったみたいです。
このまろやかなプーアール茶を知ってしまったら、もうカビ臭い安茶など口に出来ない・・・
そんなうんちくも語りながら、ティータイムを楽しめそうな一品です。
一番上の写真の茶器は、台湾で買ってきたものです。
いいお茶をお気に入りの茶器でいただく・・・
些細な贅沢ですが、幸せを感じる瞬間です。

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